猫の言葉社日記
レストランの日
2014.7.14
5月の後半はフィンランドにいました。行く前の情報では、雨ばかり降って気温は10度くらいとのことでした。そこで、ヒートテックばかり持っていったら、なんとすぐに25度くらいまで気温が上がり、汗びっしょりになってしまいました。前の日まで毛糸の手袋をしていたフィンランド人が、突然ビキニになって公園で寝そべるのですから、まったくびっくりです。
滞在中、「美術館の日」と、「レストランの日」がありました。美術館の日には、無料で美術館に入れます。私は、アテネウム美術館でトーヴェ・ヤンソン展を見ました。ムーミンだけでなく、いろいろな作品が一堂に集められていて見ごたえがありました。ムーミン以外の作品に出会える喜びがあります。ムーミンだけが注目され、トーヴェ・ヤンソンの死後もいろいろ進化していく状況を、墓場で本人はどう思っているのだろうか、ということを考えてしまいました。
「レストランの日」は、だれがどこでレストランを開いてもいい日です。ヘルシンキのあちこちの公園で、所狭しとプチ・レストランが並んでいました。うちで作ってきたものを並べている人もいましたし、その場で火を使って作っている人もいました。レストランというより売店と言った方がいいかもしれません。でも、私が行ったところは、小さなテーブルと椅子が2脚ありました。
どんなことをやっているのか見るだけ、と思っていたのですが、写真のお店の前で釘付けになってしまいました。ステキなケーキ屋さん! これはロシア人のお店です。あまりにもおいしそうなケーキの数々に、どれにしようかまよってしまいます。ケーキ1切れ2ユーロ、コーヒーは1ユーロでした。チョコレートのケーキとコーヒーを買って、座っていただきました。このケーキ屋さんは、売り子さんたちがおしゃれをしてうまく演出していたので、写真を撮るお客さんがたくさんいました。
フィンランド人のお店と同じくらい外国人のお店もあったと思いましたが、どうだったでしょうか。餃子(?)を売っているアジア系のお店もありましたし、エキゾチックなアラブ系のお店もありました。それぞれのお国自慢のお料理が並んでいて、とても楽しかったです。もっとあれこれ食べればよかった!
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