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映画監督・絵本作家 サムリ・ヴァルカマ(自己紹介)
2009.5.9
1974年12月4日生まれ。フィンランド国立工芸大学卒業。大学では、グラフィック・デザインを専攻しました。でも、アニメもずっと作っていたので、2004年ベルリン国際映画祭のタレントキャンパス(若い映画制作者向けの国際サミット。世界中から若手フィルムメーカーを集めて、専門家からの指導や国際ネットワークを広げる機会を提供)に参加。そこで脚本賞を受賞しました。そのおかげで、映画 “Alright Love”を制作できることになったのです。この映画は、2005年ベルリン国際映画祭でベルリン・トゥデイ賞を受賞。この成功で、映画への道が開けました。2006年、Woodpecker Filmの広告ディレクターになり、2008年には2作目の映画 “Feelings and Stuff”を制作しました。僕の2本の短編映画は、国際映画祭で計10回以上受賞し、100カ国近くの国で上映されました。
絵本作家としては、2005年に「カイサのふうせんガム大さくせん」(原題 “Kaisa Lipposen ihmeellinen matka”)でデビューしました。2作目は“Kaisa Lipposen 7 joulua”(「カイサの7つのクリスマス」仮題)です。3作目は、絵本の読者より少し上の年齢の子ども達のために、“Pingviini William”(「ペンギンのウィリアム」仮題、挿し絵 Nadja Sarell)という物語を書きました。
現在、カイサ・シリーズの3作目を作っています。映画のほうは、初めての長編映画の脚本を書いているのと、次の短編映画の撮影の準備をしているところです。
妻のテリーナとヘルシンキに住んでいます。趣味は、映画鑑賞(今、ガーデン・ステイトと、フランソワ・トリュフォー監督の映画と、テレビドラマのザ・ワイヤーに夢中)、サッカー(プレイするのも観るのも大好き。特にマンチェスター・ユナイテッド!)、読書、旅行。ベルリンには、年に数回行きます。精神的な意味で、僕の第2の故郷だからです。そのうち、日本にもぜひ行ってみたいと思っています。(2009年2月 サムリ・ヴァルカマ)
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