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マウリ・クンナス ― クリスマスの思い出

2008.12.10


マウリ・クンナス (C) OTAVA / Ville Juurikkala

マウリ・クンナス (C) OTAVA / Ville Juurikkala

僕が子供のときにもらったクリスマス・プレゼントのなかで一番すごいのは、木工家の父親が作ってくれた木馬。それは、木馬の上に牛の皮が貼ってあったから、本物の馬みたいだった。それから、View Master ( Viewer と呼ばれる本体に Reel という特殊なフィルムを入れて覗くと、立体画像が見えるもの)も、大好きだった。8歳のときにサンタからもらったんだけど、「トムとジェリー」を擦り切れるほど見たよ。

サンタクロースに対しては、ちょっと怖いと思いつつも尊敬の念を抱いていたって感じかな。うちの場合、たいていサンタは、来ても、玄関の所で父親と二言三言言葉を交わすと、プレゼントを置いて帰っていった。フィンランドの子どもたちは、サンタに歌を歌ったりするんだけど、僕はサンタの前に出て行く勇気さえなかったから、歌を歌うなんてもってのほか。だから、サンタが帰ると、ホッとした!

一度だけ、サンタが家の中まで入ってきたことがあったんだ。そのとき、僕はベッドの下にもぐったきりで、いくらみんなに呼ばれても、絶対に出て行かなかった。ベッドの下から見えたのは、サンタのブーツだけ! そのとき、サンタをまるごと見ておけば、楽しい思い出になっただろうにね・・・ (マウリ・クンナス談)

(この記事の文章および画像を無断で使用することを禁じます。(C)猫の言葉社)

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