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ヘルヤの一点物ミニ陶板

2013.9.22


ヘルヤの50周年記念展覧会 2012

ヘルヤの50周年記念展覧会 2012

ヘルヤ作の本とフィギュア

ヘルヤ作の本とフィギュア

ヘルヤ作のミニ陶板

ヘルヤ作のミニ陶板

ヘルヤ作のブローチ

ヘルヤ作のブローチ

昨年の秋、ヘルシンキで、セラミック・アーティストとして50周年を記念するヘルヤ・リウッコ=スンドストロムの展覧会が開催されました。絵本の挿絵に使われた陶板や立体像などもあり、まさにARABIAでの仕事の集大成といえる展示でした。常に独自の技術を開発してきたヘルヤですが、ヘルヤのうしろにあるのが、展覧会のために作った新しい作品です。これらをまとめた本(Jossain aina aurinko)も出版されました。

その本を読むと、なんとヘルヤは子供の頃、家の煙突のてっぺんまで上るのが大好きだったそうです。高いところは、怖いどころか、ひとりでいろいろ考えを巡らせるのにいい場所だったとか。お母さんが心配してヘルヤを呼んでも、返事をしないで、ずっと煙突の上で考え事をしていたようです。高いところがないときは、高いところへ上る想像をしていました。地面から離れれば離れるほど、悩みや苦しみからも遠ざかり、心が解放されたのだそうです。

ARABIAで仕事をする人たちとの交流についても書いてあります。ヘルヤがまだ若手デザイナーだったころ、早朝、大先輩のデザイナー、ビルイェル・カイピアイネンの自宅に招かれ、みんなできれいな朝日を見てから、カイピアイネンを迎えにきた黒塗りのリムジンに同乗してARABIAへ出社したという思い出があるそうです。このような大先輩の個性との出会いは、はかりしれないほど大きな心の糧となったでしょう。

ここで、皆さまにニュースがあります。ヘルヤが、猫の言葉社の読者の方々へと、かわいい陶板を作ってくれました。ヘルヤといえば、すぐに「うさぎ」が浮かびますが、まさにその「うさぎ」モチーフです。5×7cmのミニ陶板と、うさぎのブローチ(5.5×4.5cm)。これらは、アトリエ・ヘルヤで作った一点物ですので、大きさも少しずつ違います。ミニ陶板のテーマは、「はしゃぐ子どもたちと微笑むお母さん」「洗濯物を干すところ」「ゲームをするうさぎたち」「悲しさが心いっぱいに」。

ご希望がありましたら、これらの販売も計画していますので、お問い合わせください。(稲垣美晴・記)

(この記事の文章および画像を無断で使用することを禁じます。(C)猫の言葉社)

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