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「サンタクロースと小人たち」(偕成社)について

2008年12月18日

偕成社 1982

偕成社 1982


「サンタクロースと小人たち」原書 OTAVA  1981

「サンタクロースと小人たち」原書 OTAVA  1981


刊行20年記念特装版 OTAVA 2001

刊行20年記念特装版 OTAVA 2001

世界的に人気のある絵本作家マウリ・クンナスの作品は、現在26の言語に翻訳されて29カ国で読まれています。特に「サンタクロースと小人たち」(1982年、偕成社)は人気があり、1981年にフィンランドで出版(原題は joulupukki)されて以来、23の言語(中国語、クロアチア語、英語、エストニア語、フェロー語、フランス語、デンマーク語、ドイツ語、ギリシャ語、ハンガリー語、アイスランド語、イタリア語、日本語、ラトヴィア語、リトアニア語、ノルウェー語、ポーランド語、ロシア語、セルビア語、スロヴェニア語、スウェーデン語、タイ語、ウェールズ語)に翻訳されました。この代表作について、マウリ・クンナスは次のように回想しています。

「サンタクロースと小人たち」は、僕の人生における大きな節目だった。あの本が成功したからこそ、プロの絵本作家になる決心をしたわけだから。
あれは僕の3冊目の絵本。1冊目はフィンランドの小人伝説をまとめたもの(「フィンランドのこびとたちトントゥ」文化出版局)。2冊目はフィンランドの伝統的な生活をまとめたもの。だから、3冊目は、ごく自然にその2冊の延長上に、小人+伝統的な生活という形でできた。
世界一有名なフィンランド人、サンタクロースについて書かれた本が、それまでフィンランドになかったっていうのは、不思議だった。僕は、サンタと彼の仕事について、できるだけ正確で包括的なイメージを与えるような本を作りたいと思ったんだ。そして、結構すんなりできた。僕がサンタについて描いていたイメージをそのまま絵にしただけ。特に考えあぐねるっていうようなことはなかった。うれしいことに、それが多くの人に認められたんだ!

フィンランドでの本の反響は、期待以上のものだった。でも、もっとすごかったのが、国際的な関心。本ができてすぐ、フランクフルト・ブックフェアがあって、フィンランドの出版社OTAVAが本を持っていったわけだけど・・・・児童書の編集長が電話をかけてきて、こう言うんだよ。「外国の出版社の人たちが、我先にと本を取り合って、版権取得を競っているわ!!」わけがわからなかったけど、「これはただ事ではないぞ」って思ったね。あのときのことは、一生忘れられないな。

もう一つ脳裏に焼きついているのが、1985年のクリスマス。アメリカに半年滞在して、向こうの出版社のための絵本を作っていた頃のことだけど・・・・ サンフランシスコの大きなデパートの本売り場を、妻のタルヤとあちこちぶらぶらしていたら、どこにもすごい量の「サンタクロースと小人たち」英語版が平積みになっていた。ものすごい量だったから、びっくりしたよ。

それから、日本でも長年読まれているよね。キリスト教のクリスマスを祝う国ではないのに、僕の「サンタクロースと小人たち」を気にいってくれたのは、驚きだし、すごくうれしく思っているんだ。(マウリ・クンナス談)


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